空悟~大切な君~
その言葉に俺は反応した。
またこれだ…。ただ先に生まれたからって、皆俺に我慢しろとか仕方ないとかの言葉で片付けられる。
純太にも、俺は空悟にとってたった一人の兄貴だって言われて俺も納得したけど、険しい表情で父さんに責められると何故か疑問に思って反抗してしまう。
「何で父さんまでそんな事言うんだよ。俺は大好きだった野球も…全てを犠牲にして空悟の面倒見てるんだぞ!」
「それは海斗しか空悟の面倒を見れないからだろ」
「でも俺はもううんざりだ!」
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