空悟~大切な君~
俺がバカだから、お前の事を苦しめた。本当にごめんな。
「ごめんな…ごめんな空悟」
俺は何度も何度も謝り、自分を責めた。
俺がもっと兄貴としての自覚があればこんな事にならなかったはずだ。もし空悟が死んだら、俺のせいだ。俺が空悟を――。
「うわああああああ!!」
俺は罪の重さに耐えられなくなり、病院だという事も忘れ頭を抱えて声を張り上げた。
「海斗!?」
近くの部屋にいた父さんが俺の声を聞いて飛び出して来た。
「海斗!どうした!?」
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