空悟~大切な君~
目が覚めた時、俺は病室のベッドに寝かされていた。
あの後俺は意識を失ったらしく、何も思い出す事が出来ない。覚えているとしたら、父さんと話していた医者が、暴れて壊れた俺に鎮静剤を打った事。そこから俺の記憶はない。
「……」
泣き疲れたせいだろうか、空悟の事がショックだったからか。頭がぼーっとして重い。
俺は起き上がり部屋を見回した。
そこは個人部屋で誰もいない。父さんはまだ医者と話してるのか。
ベッドから下りて窓の外を見る。
< 50 / 136 >

この作品をシェア

pagetop