空悟~大切な君~
そして純太は俺達と別の道を行き、途中振り返り手を振る。
「また明日なー、魔王様ー」
「うるせえ!」
俺は怒鳴り純太を見送った。
「さてと…」
歩き出そうとした時、空悟が空を見上げて声を上げた。
「飛行機!」
空悟が指差す先には、飛行機雲が飛んでいた。
「どこに行くんだろうな」
暫く俺達は飛行機雲を見つめていた。
空悟と同じ景色を見る事を、大切に感じながら。
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