空悟~大切な君~
まさかこの侍の仕業なのか?
「あんたは…何者だ?」
「人の魂をあの世へと導く案内人でござるよ」
「案内人…。それで、海斗を連れて行くとはどういう事だ」
侍は淡々と話し続ける。
「本来なら、空悟殿の魂を連れて行くはずだった。だが、海斗殿が空悟殿の身代わりになったでござるよ。だから拙者は海斗殿の魂を連れて行く。時間を戻したのは、海斗殿の為でござる」
「ちょっと待て…」
信じられない話だが、時間が戻った事や空悟の事を考えると、この侍の話は本物だろう。
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