【完】透し予知能力者
『どうも…お邪魔してます』
椅子に座っていた私は立ち上がり深く頭を下げた





『そんな緊張しなくていいよ!知らない人じゃないんだし…』





『すいません…』
警察署で仕事をしている加藤刑事を前にお酒を飲んでいる私は申し訳ない気持ちだけど…





『拓…お前まで飲んでるのか?』
優しそうな加藤刑事の目がキリッと拓を睨んだ




『綾ちゃん1人で飲んでるのもつまんないと思ったから…つきあってるの!』





『まったく…あきれた奴だな!』





『いだろうー別に!』





『お前は本当に反省しない奴だなあれだけ心配をかけといて…その態度は何だ!』





『反省してるよ!会社のみんなにも謝って許してもらったし…綾ちゃんにも…』




『五十嵐さんも心配してたんだぞお前が海に投げ込まれたって…』





『俺だって焦ったよ…』





『まぁ…過ぎてしまったお前の話はいいから!五十嵐さんの能力を早く見せてくれよ』





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