【完】透し予知能力者
会議室に残されたのは私と…加藤刑事だけ…





黒板に貼られた被害者の写真が生々しく…私は血の気が引いた





『五十嵐さん…すまん説明もしないで突然会議の現場に入らせて』





『ちょっ…ちょっとビックリしたけど大丈夫です!』
私はちょっとどころじゃなくビックリと言うか…ビビっていた





『それで…この被害者から犯人を見つけてほしいのだが…五十嵐さんできるかい?』





『被害者を見たり触ったりしたら見えるかと思いますけど…この人って…』
写真を見てすぐにわかったけれど言いづらい





『そう…バラバラに切断されてて身元が今日わかったんだ…』





『……』
私は言葉を失った…





テレビではよくニュースでバラバラの死体が見つかりましたとかって聞いてはいたけど…
自分の身近なところでもそんな事件が起きてることがショックだった…





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