【完】透し予知能力者
私達2人はしばらく泣いて落ち着くまで…そっとしておいてくれた





そーっと取り調べ室の扉が開いた『五十嵐さん…もう…大丈夫かい?』
加藤刑事が小さな声で聞いてきた





『はい…もう…大丈夫です!』





『トシ子さん…あなたを疑ったりして本当にすいませんでした』
加藤刑事がトシ子さんに深く頭を下げた





『刑事さん…そんなことしなくてもいいです!私が疑われてもしかたがない状態でしたから…』





『トシ子さん…』





『それより…私は五十嵐さんに会えて聞くことができなかったあの人の想いをこうして伝えてもらえただけでも本当に嬉しかったわ』




『私の能力が役に立ててよかったです』
目を真っ赤にしながら私は笑顔でニッコリした





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