【完】透し予知能力者
『なんか不機嫌だね〜』





『それで…何?事件に関係した物が見つかったの?』




『ん…それがさぁーやっぱり30年前となると…なかなかね』





『何よそれ…』





『でも…その火事になった家の場所が今も空き地になって残っているのがわかって調べたんだよ』





『えっ?それって…そこに行って調べるってこと?』




『まぁ…そう言うことになるね』





私は不安だった…本当にそこから事件解決のヒントを得ることができるのか…





また…勝手にそんなことをして加藤刑事に怒られちゃうんじゃないかと心配だったが…





そんな私の心配なんて拓には関係なかった
『じゃあそろそろ…行こうか?』
と立ち上がる拓





『えっ?どこに行くの…』
嫌な予感がする





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