キミを抱く
高校へ向かうバスで
同じクラスの
メグとエミリンと
一緒になって
今日さむくね?って
昨日も一昨日も
その前も
毎日毎日
1日何度も繰り返す
『さむい』って
キーワードから
会話が始まり
バスが学校に着いて
降り
校門をくぐる時には
肉まん食べたいって
エミリンが嘆くように
大きな声を出した
学校を囲むように
植えてある
桜の木は
まだまだ裸
我が町では
4月はぜんぜん冬なのだ
だけど
世間が春だから
コートを脱ぐのだ
ブレザーだけで
登校するのだ
あるイミ
堂々と防寒ができる
極寒の冬より
気温が低かろうと
軽い格好を
しなきゃいけない
春のが
寒さがこたえるかも