白い吐息
夜道を走りぬけ、小さくなっていく真人の姿を見て、琴は何故か不安な気持ちになった。

まるで暗闇に吸い込まれるように消えた真人の姿。
それはこれから訪れる運命の幕開けのようなものであった。





白居先生?

これで良かったんだよね?


琴もまた、星のない夜空を見上げていた。

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