白い吐息
罪だよ……
「責めてる訳じゃないわ。誰だって同じこと思うわよ」
「…真人は…それを知ったんでしょうか?」
「森下から聞かされたとか?」
「だとしても、同姓同名を聞かされただけで息なり音信不通になるかしら?」
「普通は長谷川先生の所に事実を聞きにくるよな」
「じゃあ、やっぱり白居くんは白居先生を知ってたってこと?」
「もし真人が、その白居先生を知ってたならどうなるんだ?」
戸部は考え込む。
「難しいわね」
関口先生もため息をついた。
「そう言えば、戸部くんも私に話があったんだよね?」
琴が顔を上げた。
「〜そうだ、忘れてた!」
その大きな声に店の客が注目した。
「…あっごめんなさい」
「だっ…大丈夫よ」
頭をかく2人と、あきれ顔の関口先生。
「真人が無断欠席した日に行ってる場所が分かったんだ」
「分かったの?」
「オレも休んで尾行したんだ」
「えっ!尾行?」
「単位大丈夫なの?」
と、さりげなく関口先生。
「オレ、頭はわりといい方だから」
「で、何処に行ってたの!?」
戸部の冗談を払い除ける琴。
「お墓だよ」
「…お墓?」
「あいつ、墓に向かって真剣に話してた」