ハーレムpanic
だんだんと、私がこれから過ごすであろう教室に近づいていく。廊下まで響く騒がしい声。はぁ…。こんなところで私はやっていけるのか?私は不安で押し潰されそう。担任はその様子に気付いたのだろうか……。「雫さん。大丈夫ですよ。もしもの時は俺が守ってあげますからね。安心してください。」
「瓏先生、ありがとっ☆」「ん。…それじゃあ、中に入りましょうか。」
先生の合図とともに、教室内へと足を進める。さっきまで騒がしかった教室が一気に静まりかえる。すると一人の男子が大声を張り上げ
「りょうちゃーんっ!おはよ☆後ろの誰?女?めっちゃ可愛いんだけどっ!!」と言った。
「はい。高橋おはよ。…後ろにいるのは女じゃないぞ。高橋、頭大丈夫かあ?ちなみに転校生の雫だ。みんな仲良くしてやってな!…じゃあ、俺からこれだけ。後はお前らに任せるわ。」「えっ!ちょっ!まッ…」先生は私が言い終わる前に職員室へと戻って行った。
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