なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?
side琢斗
小、中学校と
俺はひたすら野球に打ちこんでいた。
それ以外、
打ち込めるものがなかったから。
でも今は
――――
――――――
「キャプテーン!そろそろ練習上がってくださいよ〜」
「琢斗、少し休めよ。」
かけがえのない仲間と
「はい。今日もお疲れ様。」
笑顔でいつも支えてくれるマネージャーと
「琢斗〜今日も亜子がさぁ!」
「バカトーヤ!琢斗も迷惑だって。」
「ひでぇ〜琢斗なんか言ってやってよ〜」
やっとできた、かけがえのない俺のダチ。
離れたくねぇな
ずっとこいつらと一緒にいてーよ。
俺はこいつらが大好きだから
俺には、
こいつらと野球があればいい。
それ以上は、
何も望まないから……