なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?
そして…
「亜子、準備できた?」
私を迎えに来てくれる、パートナー。
「うん。今行く」
私は手を取り、歩きだす。
「ねえ、私を幸せにしてくれる?」
私がそう確認すると、
「当たり前だろ。」
そう言って頭をつついてくる。
「そんなバカなこと言ってると、先行くぞ」
「え…ちょっと!」
ねえ。
たぶん私は、もうこの手を離さないよ。
「待ってよ、ヨウ!」
―完―