なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?



―――――

―――――――


「バカトーヤ!!」




そして今現在。




俺の目の前には今日も怪訝な顔でこちらを睨んでいる、亜子の姿があった。




みんなにバカバカ言われて、俺って一体なんなんだろうう…




「損な役まわりだな。」


今日も無駄に爽やかなヨウが、俺の肩に手を置いて哀れみの目で見てくる。




「お前はいいよなぁ…モテモテで。お前みたいになれたら、人生楽しいのに。」


ボソッと呟いた俺にヨウは、




「…そうでもねぇよ。」


「本当に好きな奴に好かれないと、意味ない。」



そう、


どこか悲しそうな顔を返した。


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