なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?


「ゲームセット!マッチウォンバイ、ムラモト…」


試合終了を知らせる審判のコールに、




「よっしゃーーー!」


俺は大声で叫ぶ。




―――――――


審判に軽く挨拶すると、俺はコートを飛び出し周りからの祝福を軽くかわしながら




あいつの元へ走っていった。




「…お疲れ。」




亜子が珍しく優しい声で言うから、








俺は思わず亜子に抱きついて




そのまま膝から崩れ落ちた。



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