なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?
ここでやっと俺は、本題に移る。
一番聞きたかったことを…
「なぁ、琢斗。」
「ん?」
「俺お前に、ずっと聞きたかったことがある。」
琢斗。俺達ダチなら、本当のことを話してよ。
「地区大会の最後の試合。県大会の最後の試合。お前は何を考えてた…?」
琢斗は無言で俺の話を聞いていた。
「俺は、夢乃のために戦ってた。お前は?お前の心の中には誰がいた?」
頼む。
お前の口から嘘は聞きたくないんだ…
話してくれよ、琢斗…