【短篇】私と僕。~逆らっちゃダメ~
学校に着くまでの間、他愛のない話をしていた。

話をしていても、頭の中をぐるぐる回る『違う』ということ。


ケンちゃんに訪れた変化は私をどん底に突き落としていく。


悲しいのか、寂しいのか…。


一体何なのか…。


私は感情の名前を知らないまま。


「おはよう~。ハナ?今日元気ない??」


「おはよう。みぃもそんなこと言うの?今日、ケンちゃんにも言われたよ。」


ため息混じりに答える。

「ふ~ん??そなんだ?でも、今日ハナ変な顔してる。」

「失礼なッ!?変な顔はないよ!!」


勢いよく反論した。


「あっ。もとの顔。」


みぃは、にこっと可愛く笑った。


「考え事は、ハナに似合わないゾ!!」


「どういう意味よ!」


「まんまじゃん。」


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