【短篇】私と僕。~逆らっちゃダメ~
「…痛いよ…。離して。」
「嫌。」
ケンちゃんと目が合った。
今まで、見たことのない鋭い瞳。
「付き合うの??ハナ。リョウと。」
「ケンちゃんには、関係ないでしょ??」
「…関係ある…。俺との約束がある。」
『俺』主語のケンちゃん。
「約束??約束がケンちゃんを縛ってるなら破っていいよ。この前、告白されたコと付き合えば??」
こんなこと、言いたくないけどケンちゃんが『約束』を強調するから…。
それに、ケンちゃんと一緒にいたら苦しい。
私の心が真っ黒く染まっていく。
「なんで知ってんの?約束破っていいなんて、ハナは本気でそう思ってんの??」
ケンちゃんは、怒ってるみたいだった。
優しいケンちゃんなんかじゃない。
ペットのケンちゃんなんかじゃない。
ケンちゃんは男の人―。
「嫌。」
ケンちゃんと目が合った。
今まで、見たことのない鋭い瞳。
「付き合うの??ハナ。リョウと。」
「ケンちゃんには、関係ないでしょ??」
「…関係ある…。俺との約束がある。」
『俺』主語のケンちゃん。
「約束??約束がケンちゃんを縛ってるなら破っていいよ。この前、告白されたコと付き合えば??」
こんなこと、言いたくないけどケンちゃんが『約束』を強調するから…。
それに、ケンちゃんと一緒にいたら苦しい。
私の心が真っ黒く染まっていく。
「なんで知ってんの?約束破っていいなんて、ハナは本気でそう思ってんの??」
ケンちゃんは、怒ってるみたいだった。
優しいケンちゃんなんかじゃない。
ペットのケンちゃんなんかじゃない。
ケンちゃんは男の人―。