【短篇】私と僕。~逆らっちゃダメ~
「ハナッ!!迎えに来たよ!帰ろう?」


放課後。


ケンちゃんは勢いよく教室に入ってきた。


見慣れた光景。


クラスの人は少しだけ目線を移しまたもとに戻した。


「うん。少し待ってて。」


「わんっ。」


ふざけてなのか、おちゃらけた返事だった。


私はかばんに荷物を詰めてケンちゃんのもとへ行った。


「ごめんね。帰ろっか。」


「うん!」


嬉しそうに笑ってるケンちゃん。


何が嬉しいの??


私も知りたい…。


帰り道。


小さな人だかりを見つけた。


何だろう?


「ハナ。あれ何で集まってるのかな?行ってみない??」


「んぇ?まぁ…いいけど…。」


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