初恋Lover
そして手術室に向かい、入る。
ピロンという効果音を出し、“手術中”というランプが光る。
数分後涙で顔がグシャグシャになったおばさんがくる。
「すいませんでした!あたしがサッカーをやらせたばかりに!!」
突然のあたしの謝りにおばさんは。
「サッカーをやらせたといっても、愛ちゃんは悪くない。
きっと累もサッカーをやりたかっただろうから。
悪いのは私たちが累を元気に産んでやれなかったから。
全て私たちが悪いのよ。」
おばさんはうっ・・・うっ・・と泣き出した。
「違う。」
「え?」
「おばさん達は累を産んでくれた。
あたしはおばさんに感謝したい。
累がいないとあたしは生きていけない。
累を元気に生まれさせなかった事を後悔しないで。
むしろ、累を産んだことに感謝して下さい。
累を産んでくれてありがとうございます。」