初恋Lover
その途端にうっすら見え始める子供。
“うっ……っ”
泣いてる声が聞こえるとはっきり見えるようになった。
お化けなんてしらないよ。
あたしはサッと走り子供のいる場所まで走ると
累もついてくる。
「大丈夫?」
“ぅえ?……お姉っ…ちゃ……ん見え…るの?”
泣きじゃくる子は女の子で可愛い子だった。
「うん、見えるよ。」
はい、とハンカチを出せば素直に受け取る。
“っ………逃げ出さないの?”
しばらく待てば泣きやんだみたいで呂律がまわっている。
「こわくないよ?むしろ本当にいたんだ!!
しかも可愛い子が!!」