初恋Lover
ガキ。
ーーー・・
「なぁ、愛。」
「ん?」
「学校のみんなには黙っててくれないか?
無駄に心配されるっつーか、特別な存在みたいにはなりたくないんだよ。」
「……わかった。そのかわり無理しないでね。
ちゃんと休憩とかするんだよ?」
「何だよ。心臓病でもないのに。サッカーできねぇじゃん」
「累の病気は心臓病じゃないからこそ、休憩するの。
なにがあるかわからないじゃない。」
「あ、親にはいっとく。ちゃんと育ててくれたからな。」
ニコ。と笑う愛の姿をみて。
この笑顔は後一年で。
みれなくなってしまうし、続かないかもしれないんだな。
そう思うと、無性に唇をキュッと噛んでいた。