記憶の断片


家の奥から小柄な女の子が出てきた


10歳位の


『何か御用ですか?』


正直行ってビクリとした。


まだ子供なのに誰もを引き寄せない独特な雰囲気を作っていた。






俺は質問した両親は居るのかと。


そしたら彼女は答えた。

何も考えていないような瞳で

小さな赤い唇を開いて



『いない』




正直こんなことが有るのか?

と思ってしまった。

夢なのかと思った。




受け止められなかった

  現実














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