++外伝/偉大な緑の協力者~『選択』~++
歩いて五分もしない場所から外壁が見えてきた。
外灯が一つだけあり門の前には、普通の警備員のような格好の男が二人居る事くらいは確認できる。
ベリルは普通にそちらに向ってゆくので、慌てながらもアザムも後ろから歩いていきそのまま入ろうとする。
当然ながら、警備員は二人にライトを当て制止しした。一人がベリルに向って怒鳴りつける。
「おい! 工場内は関係者以外立ち入り禁止だ!!」
静止され残念そうに下を向き苦笑いのようなものを浮かべた。
「……知っているよ」
そのまま顔を上げ腹に一発いれ、腹を押さえる警備員の横顔に握ったままの手の甲を入れた。
警備員はそのまま横倒しになる。
それに慌てたもう一人の警備員が、アザムに殴りかかろうとした。
アザムは後ろに避けると、男の顎の辺りに掌底を入れる。
痛さと揺れで足元がふらつき上向きに倒れ込んでしまった男。
ベリルが少々不満そうな顔をし、それにアザムは首をかしげた。
「甘いな。アザムここはもう一発は入れておくものだ」
「え?」
そう言うとベリルがその男の腹にまっすぐ拳を振り下ろした。
そして痛さで完全に動けない警備員自らが持っていた手錠で、二人共を柵式になっている門に固定して、鍵を遠くに投げ捨てた。
「置いていくぞ」
アザムに一言告げると、堂々と先にベリルは入って行ったので、アザムは慌てて付いていく。
外灯が一つだけあり門の前には、普通の警備員のような格好の男が二人居る事くらいは確認できる。
ベリルは普通にそちらに向ってゆくので、慌てながらもアザムも後ろから歩いていきそのまま入ろうとする。
当然ながら、警備員は二人にライトを当て制止しした。一人がベリルに向って怒鳴りつける。
「おい! 工場内は関係者以外立ち入り禁止だ!!」
静止され残念そうに下を向き苦笑いのようなものを浮かべた。
「……知っているよ」
そのまま顔を上げ腹に一発いれ、腹を押さえる警備員の横顔に握ったままの手の甲を入れた。
警備員はそのまま横倒しになる。
それに慌てたもう一人の警備員が、アザムに殴りかかろうとした。
アザムは後ろに避けると、男の顎の辺りに掌底を入れる。
痛さと揺れで足元がふらつき上向きに倒れ込んでしまった男。
ベリルが少々不満そうな顔をし、それにアザムは首をかしげた。
「甘いな。アザムここはもう一発は入れておくものだ」
「え?」
そう言うとベリルがその男の腹にまっすぐ拳を振り下ろした。
そして痛さで完全に動けない警備員自らが持っていた手錠で、二人共を柵式になっている門に固定して、鍵を遠くに投げ捨てた。
「置いていくぞ」
アザムに一言告げると、堂々と先にベリルは入って行ったので、アザムは慌てて付いていく。