++外伝/偉大な緑の協力者~『選択』~++
道なりに等間隔で外灯があり、明るくは無いが闇夜に紛れて簡単に身が隠せそうという感じでもない。
敷地に入ってすぐだというのにベリルは立ち止まり、小さく呼吸を一度して止める。
「この先の建物までには六人程だろう……少し先に二人、そのもう少し後ろに四人だ」
“程”と言うが確実に六人なのだが、建物にも数人は居る気配がするため、まずはこの六人が先だという事をアザムに伝えた。
ベリルが言っていた様にすぐ先には見回っている黒服姿の二人が居る。
アザムを近くにある植え込みの後ろに隠れるように指示をする。
黒服の男は入れ替わるように行き交いしているため、ベリルは物陰に一旦隠れるように立ち、こちらに向ってきた一人の後ろを取り、右腕を首に回し左腕を相手の脇から入れ締め上げ男を気絶させる。
脇で頚動脈を止めつつ首を狙う方が安全だと、手加減は良く知っているベリルだった。
植え込みから素早いベリルの動きに唖然とした顔でそれを見ているアザムの姿。
それに先に気が付いたのはベリルではなくもう一人の男だった。アザムのいる植え込みに銃を取りだし叫びながら駆け寄ってくる。
「お前何者だ!?」
「ちっ、あいつは何を……」
ベリルは焦るというより、呆れてているような声を上げた。
アザムは逃げずに、腰のサバイバルナイフを取り出し植え込みから出てきた。
ベリルはすぐに自分の銃を取り出し、男の銃を撃ち落す。走っても間に合わないため、危険と判断したものを排除する事を選ぶ。
アザムも又ベリルならそうする可能性が一番高いと踏んでいたのだ。
敷地に入ってすぐだというのにベリルは立ち止まり、小さく呼吸を一度して止める。
「この先の建物までには六人程だろう……少し先に二人、そのもう少し後ろに四人だ」
“程”と言うが確実に六人なのだが、建物にも数人は居る気配がするため、まずはこの六人が先だという事をアザムに伝えた。
ベリルが言っていた様にすぐ先には見回っている黒服姿の二人が居る。
アザムを近くにある植え込みの後ろに隠れるように指示をする。
黒服の男は入れ替わるように行き交いしているため、ベリルは物陰に一旦隠れるように立ち、こちらに向ってきた一人の後ろを取り、右腕を首に回し左腕を相手の脇から入れ締め上げ男を気絶させる。
脇で頚動脈を止めつつ首を狙う方が安全だと、手加減は良く知っているベリルだった。
植え込みから素早いベリルの動きに唖然とした顔でそれを見ているアザムの姿。
それに先に気が付いたのはベリルではなくもう一人の男だった。アザムのいる植え込みに銃を取りだし叫びながら駆け寄ってくる。
「お前何者だ!?」
「ちっ、あいつは何を……」
ベリルは焦るというより、呆れてているような声を上げた。
アザムは逃げずに、腰のサバイバルナイフを取り出し植え込みから出てきた。
ベリルはすぐに自分の銃を取り出し、男の銃を撃ち落す。走っても間に合わないため、危険と判断したものを排除する事を選ぶ。
アザムも又ベリルならそうする可能性が一番高いと踏んでいたのだ。