++外伝/偉大な緑の協力者~『選択』~++
第九章 全てへの……――
対峙
ベリルが気を探ると気配にはあと三つ。
一つは戦力的能力は無いと思われるためレイだろう。
二人とも武器を構えており、特にアザムは、光が見える部屋に近づくごとに慎重になり過ぎて、中腰になってきている。
入り口近くまで寄ると突然扉が開いた。予想外な出来事に二人は少し戸惑った。
優しく静かに微笑む民族衣装の‘ラト’が中に入るように“どうぞ”と手で促がした。雰囲気が今までの奴らとは違う穏やかなのに、その中にある威圧感は十分ある。
ここは様子を見るため素直に“従がう”ようにベリルはアザムに合図をした。
中には、椅子に座ったザザの姿があった。
入ってきた二人を見て足を組み、子どもの様なくすくすという笑い声をあげる。
その近くにはシーツを掛けられ座り込み、下を向いているレイの姿がアザムは確認できた。
ベリルから半歩ほど先に足を無意識に進めた。
一つは戦力的能力は無いと思われるためレイだろう。
二人とも武器を構えており、特にアザムは、光が見える部屋に近づくごとに慎重になり過ぎて、中腰になってきている。
入り口近くまで寄ると突然扉が開いた。予想外な出来事に二人は少し戸惑った。
優しく静かに微笑む民族衣装の‘ラト’が中に入るように“どうぞ”と手で促がした。雰囲気が今までの奴らとは違う穏やかなのに、その中にある威圧感は十分ある。
ここは様子を見るため素直に“従がう”ようにベリルはアザムに合図をした。
中には、椅子に座ったザザの姿があった。
入ってきた二人を見て足を組み、子どもの様なくすくすという笑い声をあげる。
その近くにはシーツを掛けられ座り込み、下を向いているレイの姿がアザムは確認できた。
ベリルから半歩ほど先に足を無意識に進めた。