星の流れに 風のなかに 宇宙(そら)の掌に

「龍次(りゅうじ)、

彼女がいるのか?

俺にも読ませてくれよ」




源さんが

真璃亜からの手紙を

のぞき込むそぶりをするが、

無理に手紙の内容を

読むようなことはしない。




背中の龍の刺青が

見事な源さんは、

薄い毛布に包まって

寝転がりながら、

外国人マフィアのLeeさんに、




網走刑務所で見たダイヤモンドダストは

一生忘れられないな、


という話しをしている。
< 44 / 49 >

この作品をシェア

pagetop