星の流れに 風のなかに 宇宙(そら)の掌に
「龍次(りゅうじ)、
彼女がいるのか?
俺にも読ませてくれよ」
源さんが
真璃亜からの手紙を
のぞき込むそぶりをするが、
無理に手紙の内容を
読むようなことはしない。
背中の龍の刺青が
見事な源さんは、
薄い毛布に包まって
寝転がりながら、
外国人マフィアのLeeさんに、
網走刑務所で見たダイヤモンドダストは
一生忘れられないな、
という話しをしている。