星の流れに 風のなかに 宇宙(そら)の掌に

一日前。



彼女は、



付き合っている彼に

メールを送った。




「毎日、

ぼんやりと死ぬことばかり考えています」




彼は、

彼女に返事を書いた。




“死はいずれだれにでも訪れるもので、

自分で死を選ぶことはできる。





でも一度の人生をどう生きるかは


自分自身が決めること。





死ぬことも同じ。





ただ思うのは、


生きることは



やり直しができるけど、



死んじゃったらリセットはきかない。




だから死を選ぶことは、


本当に本当の


最後の手段として



残しておいた方がいい。






きみには生きていて欲しい“






その時、


彼はちょうど出張で


東京から遠く離れた場所にいた。





東京に戻ったら会おう、


お土産を渡すよ、




というメールを送った。
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