青空の向こう

運動場へと足を進めながら思い返していたのは、中学2年に上がる頃から、現在まで度々続く倦怠感や動悸のこと。

でも身体が疲れてるいるんだな…。

程度にしか考えてなかった。

だから、1年の時の重視していたトレーニング量も大分減らした。

それなのに、倒れてしまうなんて。


しかも目眩まで…。

またトレーニング量を少し減らすか。


でも、これ以上減らすとなぁ~。


次の大会では優勝狙いたいから頑張りたいんだけど。


なんて呑気な思考で運動場へ戻り、顧問の先生に謝罪した。

その時の顧問の先生の顔、本当に安心した感じだったが…。

「ちゃんと体調を万全にしておかなければ、立派な選手とは言えないぞ!
トレーニング量も、もう一度考えて実践すること!
分かったか?」

「はい!」

「だいたい!お前は頑張り過ぎなんだ!」

「…。」

怒られてしまった。

「今日はもう帰って休め!
明日も大事をとって休むか見学すること!
分かったか?」


凄い剣幕で、そこまで言われたら同意するしかないと思うんだけどな…。

「…分かりました。」

渋々返事をして、帰宅する為足を進める私に、じっと睨む様な視線を私へぶつけながら
「…本当にわかってんのか?」
と呟いた声に聞こえない振りをした。

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