青空の向こう

翌日の部活は、案の定見学させられた。

部活出れないなら家へ帰るなんて思考はもちろん無い。

見学も1つのトレーニングになる。

他の人の力量を見極める事で、自分の力にプラスへと変える事もできるのだ。

本当は参加したかったんだけどね。

目を光らせた恐~いお顔の先生が居るから仕方なく見学する事にしたのだ。


多少の目眩は、まだあるけど、もう大丈夫なのに…。


その日から2日後に、ようやく、先生から部活での参加許可を貰えたが、2日も見学させられるとは思いもしなかった。


もちろん2日間も走らずにはいられなかった私は、軽いジョギングトレーニングをしていた。

1日に一度は、思いっきり走りたいもんね。

目眩や動悸は完治する事は無かったが、部員のみんなや先生にはバレない様に、日々を過ごしていった。

そしてとうとう夏休みに入り、その夏休みの半ばに行われる大会の選手に選ばれたのだ。


しかも重要なアンカーのお役目。


今まで以上、トレーニングに力を入れた。


そして、大会当日。

この日は雲1つない真っ青な空で、太陽がギラギラと地上を熱気に包んでいた。

この夏、もっとも暑い1日となり。


私にとって忘れられない日であり、地獄へ突き落とされた日になる。


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