青空の向こう
第一章

灰色の日常

うだるような暑さが続いた14歳の夏の終わり。 
 
それまで色鮮やかだった日々、あの日から灰色の世界へと変わった。 
 
あの日から、私は生きることの喜びの意味を見いだせずにいる。 
 
でもその気持ちを誰かに悟られてはいけない。 
 
不幸を嘆いて、家族や友人達を悲しませたくないから。 
 
明るく、元気に、笑顔でいることが私の生きる証でもあり、仕事でもある。 
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