青空の向こう
 
「美空ー!!そろそろ起きて支度なさい!!学校遅刻するわよ」 
 
遠くから聞き覚えのある怒声に目を醒ます。 
 
「ふぁ~ 眠…い」 
 
枕元に常に置いてある時計を掴み今何時か確認すると。 
 
「…8時か……っ!!!!」 
 
って遅刻する。 
 
 
いつもは早く起きれたのに、昨日は久々にあの日の夢を見て魘され何度も目が覚めてしまった。 
 
その為、深く寝付けなかった事が寝坊の原因になったらしい。 
 
慌てながらクローゼットから制服が掛かるハンガーを取り出し着替え、カバンを持ち部屋を飛び出した。 
 
階段を慌てて掛け降りて行く。 
 
「っわ!!キャーー!!」  
あと4段という所で、足がもつれ、私は顔面から見事転げ落ちてしまった。
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