青空の向こう
「美空!!!?」
ドタドタと音のしたほうを見上げると、真っ青な顔をして動揺してるお母さんの姿が視界に入る。
「…ったた やっちゃった 本当に私ってばドジだよね?」
エヘヘと呆れ笑いを見せても、お母さんは真っ青な顔のままで、今にも泣きそう。
痛くて、泣きたいのはこっちなのに…なんて内心で悪態をつく。
すると何やら鼻からツーっとした液体が鼻下を伝う、違和感を感じ下を見ると床へポタポタ落ち、点々と赤く染みが出来ていく。
鼻下を触れてみると。
「…あ!!…鼻血」
朝から流血するなんて。
やっぱりあの夢は不吉な出来事を現していたのかも。
なんて冷静な思考を巡らせていた。
「し…下向いたらダメ!!上向いてなさい」
ハッと我にかえったお母さんは、リビングへと駆け出したかと思えばティッシュ箱を持ち慌てて戻って来た。
お母さんの顔は真っ青なままだ。
誰にも、心配かけないようにするって決めてたのになぁ…
私…本当バカだ。
「他に怪我は無い?」
「…うん 鼻血だけ」
お母さんの顔色が徐々に回復して行くのを見てほっと溜め息をついた。