笑顔の魔法
小学四年生のとき、親友に裏切られた。



と言うより



私だけが親友と思っていたのかもわからないけど・・・。



私は、過去をゆっくりと先生に話し始めた。



先生は真剣に聞いてくれた。


とちゅうに私の手を強く握ってくれたのがわかった。









「親友の名前は、さくら。


いつもニコニコしていて、誰にでも好かれる優しい子。



でもね、ある日の昼休み屋上に行って死のうとしていたの。



私は無理やり引っ張ってとめた。



でも、さくら、



包丁持ってたんだ。



それで私をさした。



その後自分もさしたの。



でも、やっぱ小学生だよね、全然傷は浅かったよ。


おかげで二人とも助かった・・・・。」





私はすでに涙がすごかった。



先生の袖はべちょべちょになった・・・。
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