笑顔の魔法
「おにーちゃん、鍵忘れたからちょぉーだいっ。」



優は玄関で先生に手を突き出して、ちょっとえらそうに言う。



そんな優もかわいい。




「おれももってねーよ?」




「えぇ~じゃあ、お母さん帰ってくるまではいれないじゃない!!」




「んなこといわれてもしらねーよ。」




こんな姿を見ているとやっぱり兄弟だなって思う。




わたしはいないからそういうのにあこがれてしまう。




「だいたい、優、お前タイミングよさすぎ。じゃますんなょ~。」




「え!?邪魔だった??花。」




「ううん、そんなことあるわけないでしょ?ゆっくりしてって。」



わざと先生の様子を伺ってみた。




「じゃ、またこんどだな?」




先生・・・攻撃的・・・。

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