蒼空の向うへ
「わかった?じゃ、さっさと出て行ってくれるかな?」



こ、この人黒い!!スッゴイ黒い・・!!


セイと同等ぐらいの腹黒さ!!!



黒いオーラを見て、一年不合格者たちは逃げるようにして体育館を出て行った。



「じゃ、残った人たちで話そうか?」


さっきとは違う人が話し出した。



「今ここに居る人たちで2軍3軍に分けるから」


「2軍3軍ってのは、試合に出れる順番みたいなもんだ。野球にもあるだろ?1軍とか」



そう言ったのも、また違う人。



「じゃ、今から名前呼ぶ人が3軍ね」



そういって、さっきの腹黒さんが次々に名前を呼ばれる。



ショウやレキ、セイ・・皆の名前呼ばれていくのに僕呼ばれない・・。


そう言えば、智成の名前も聞かないな・・。



「で、二軍。室井朔、橋場智成、あとそこのチビ。以下三名」



あ?誰がチビだよ・・



こめかみがピクリと動いた。


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