蒼空の向うへ


ヒリヒリと痛む僕の右手



呆然と立ち竦む周りの部員




そして___後悔にまみれた顔の雫






何も写さない瞳で、ただ目の前の雫を見据えた





雫「ご、めん・・」




雫がそう呟いたのと同時に僕はクルッと踵を返して体育館出て、校門へ向かう




雫「待って・・空ッッッ!!!」




校舎を出て少ししたところで、後ろから追いかけてきた雫の声で止まった





「なぁ、雫」




ただ沈黙の空気の中静かに口を開いた





雫「な、に?」


それに必死で答えてくれる雫




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