蒼空の向うへ
とにかく、あいつを台所に立たせちゃいけない。




ちゃっちゃと洗い物を済ませて、弁当を二つ持って雫が待っているリビングへ戻る。



『居ないし』



何処いったんだよあいつは・・。



キョロキョロと周りを見渡すが、どこにも雫の姿はない。


先に学校行ったか?嫌、あいつが弁当持たないで行く分けないか。



何処行ったのかねぇ・・。


一つ一つ部屋を確認するが居ない。


『・・寝室?』


え、まさか・・ねぇ。



『・・・寝てるし』


まさかまさかの、案の定。ちゃっかり僕のベッドで寝ている雫の姿があった。



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