蒼空の向うへ
指定の場所に行けば、既に雫が待っていた。



「あ、空!!」


「ごめん。待たせた?」


「ううん。大丈夫」


・・・って、何だこのカップルみたいな会話。・・まぁいいけど。


「あ、そうだ空!!」


「何?」


「もうちょっと可愛くしようよこれ!!」


これと言って突き出されたのは雫の携帯。画面には先ほど僕が送ったメール。



「裏庭」


書いてあることをそのまま読む。


「そう!何故短文!いや、その前に何で単語!?もうちょっと可愛くしよう!その前に、まず分を打とう!?」


「体が悲鳴をあげていたんだ」


「えぇ?!体壊したの?風邪?それと頭痛?」


「いや、違う違う・・」


そういいながら、芝生に座り足を広げてストレッチを始める。

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