蒼空の向うへ

「そう・・。で、どう学校は？」



「うん。楽しいよ！友達もね、出来たんだ」


「そっか。雫が楽しそうでよかった」




玉子焼きを食べながら、言った。



「ねぇ空」


「ん？」



「空は・・・部活やらないの？」



「・・・ﾊｧｰ」



唐突に言った雫の言葉に、箸を止めて雫の目を見る。



「言っただろ？」


「・・・」


「僕は今は学ラン着てても結局性別は変わらない。それを誤魔化して部活をやるなんて、部活を一生懸命やっているやつらに対しての侮辱にもなりえるんだよって言ったよね？」


「うん・・」