蒼空の向うへ
「雫ー。パース」


「OK。ヘイッ」



「ナイスパス!よっ」



雫からパスを貰って、そのままスリーポイントからシュートする。



ボールはリングに掠らずそのまま綺麗な孤を描いて入った。


「ナイッシュー」


雫がそういったとき、体育館の入り口から誰か入ってきた。


「あっれ?君こないだの子じゃない?何々入部?今から試合するんだよ!やっていくでしょ?あ、でもバッシュないよね?うーん・・。そういえば、教室に僕のお古があったな~!取ってきてあげるよ!!あ、僕は二年の佐々木啓太!よろしくね?君は~?」


なんかもんのっそいマシンガントークの男が現れたかと思うと、いつの間にか僕は試合する方向で話が進んでいる。


「藍澤・・空です・・けど」


空気に流されて名前を名乗れば・・・


「空君ね!!今から他の一年生たちが来るから一緒に試合してねー。じゃ、僕バッシュ取りに行ってくるね~」


・・・本当に、試合するのか?



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