チョコレイト
あれ?  なんだあの人混み。

「「「キャァ--」」」

「「「瑠衣くぅん☆」」」


どっからあんな声出してんのよ。

「ちょ、瑠香!助けてぇぇ」

はぁ やだね。  誰があんな奴。

「・・・・・。」

「瑠香助けてあげないの?」


う・・・。その顔、反則!!

「うちの弟困ってるからどいてあげてくれないかな?」

と、思いっきり作り笑顔を私より下の学年の女の子に微笑む。


「「「瑠香姉ぁ様ぁぁぁ」」」


ふー。  疲れるわぁ


「サンキュ。て、あれ?由佳里じゃん。」

「は?知り合い?」

「おぅ。前、女子に囲まれてたから助けてやった。」


ふぅん

「じゃぁな」

「バイバイ」


まさか瑠衣と知り合いとは・・・・。


「ちょっと瑠香さんいい?」

「は? あぁ・・・由佳里先に教室戻って。」

「う、うん」

心配そうに見る由佳里。



どこまで歩くつもり? 疲れた・・・。

「瑠衣君まで狙ってるの?」

「・・・・。」

私と瑠衣が双子だって知ってるのは由佳里と下の学年の子だけ。

「狙うとかあり得ないし・・・だって双子だもん。」

「え・・・ご、ごめんなさい疑って。」


いきなり人柄変わりやがって・・・・

「ぢゃぁ さよなら」

そう言って教室に戻った。

< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop