チョコレイト
「由佳里のとこも結構お金持ちで家が大きい。でも、でかすぎるからあんまり家族とはしゃべらない。ましてや両親なんて・・・でも、由佳里はメイドがいたから家族と食事を食べなくて済んだんだ。とても優しくていい人だったから許してくれた。でも、母親はそれがきに食わないか知らないけどそのメイドを由佳里の一番の味方をお姉ちゃんの専属メイドにした。由佳里は一人になった。香織も由佳里を裏切ったんだ・・・ヒック・・・グズッ」

何もかもはきだした由佳里は気が楽になったのか泣きだした。

「由佳里もつらかったんだね。でも、私はお姉ちゃんはきっと裏切ってないような気がする。瑠那姉ぇね、香織さんと仲良いの。だから結構私の家来てた。それで相談してたんだ瑠那姉ぇに。」

「そ・・・うだん?」

「うん。 『由佳里の一番の味方を私がとってしまった。きっと私を許してくれない。ねぇ瑠那、私どうしたらいい?』って。瑠那姉ぇは『きっと由佳里ちゃんはみんなに見捨てられたと思ってる。だから、香織が優しく接してあげて。抱きしめてあげて。そして謝って誤解を解いたらいいわ』ってね。

由佳里は今まで香織さんがしゃべりかけようとしたことなかった?」

「あっ・・・た」


「きっと仲直りしたかったんだよ。今日は久しぶりに瑠那姉ぇが帰ってくるから相談しに行きな。ねっ?」


「う・・・ん」
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