冷たい雨に咲く紅い花【前篇】
交わされる話し声が遠くなり、
遠くで扉の閉まる音がした。




私は、

力が抜けて、


その場に
座り込んでしまった。




と、その時、

人の気配に顔を上げると、





紘夜が、



いた。




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