冷たい雨に咲く紅い花【前篇】
「緋……刃……?」
かすれる声で、
懐かしい名を呼ぶと、
「コーヤ」
そう、
俺の名を呼ぶ声は、
俺の知る、緋刃ではなかった。
鋭さを増し、
重みのある雰囲気。
赤く染めた髪。
「……お前もオレを裏切るのか?」
冷たい声で、
そう緋刃は俺に問うと、
容赦なく、
引き金をひいた。
かすれる声で、
懐かしい名を呼ぶと、
「コーヤ」
そう、
俺の名を呼ぶ声は、
俺の知る、緋刃ではなかった。
鋭さを増し、
重みのある雰囲気。
赤く染めた髪。
「……お前もオレを裏切るのか?」
冷たい声で、
そう緋刃は俺に問うと、
容赦なく、
引き金をひいた。