冷たい雨に咲く紅い花【前篇】
「ケガしてるの!? 誰か呼んでくるっーー」
「いい!誰にも言うな !! 」
立ち上がる私の腕を掴み、
紘夜が叫ぶ。
「どうして!? だって、ちゃんと手当てしないとー…」
紘夜を振り返った、
その時、
紅く染まったシャツと黒いコートの隙間に、
鈍く光る銃が、
見えた。
「いい!誰にも言うな !! 」
立ち上がる私の腕を掴み、
紘夜が叫ぶ。
「どうして!? だって、ちゃんと手当てしないとー…」
紘夜を振り返った、
その時、
紅く染まったシャツと黒いコートの隙間に、
鈍く光る銃が、
見えた。