ほら、笑って笑って
ど、どうしよう……
何て答えればいいの?
あんまり……ううん、全然大丈夫じゃないけど、やっぱり大丈夫ですって言うべき?
「―なぁ、聞こえてる?」
答えない私にしびれを切らしたのか、もう一度声が聞こえてきた。
悩んでいる場合じゃない!?
心配(迷惑?)かけてるんだ。
とにかく、この場は大丈夫だと伝えて、早くここから立ち去ろう。
「……あの……私大丈夫です…」
そんな事を考えながらゆっくり起き上がり、声の主の方へ振り返った。