ほら、笑って笑って
「……」
どうしよう。
私、耳がおかしくなったのかな?
それとも、これ――夢?
「ごめん優衣ちゃん。今更こんな事伝えて。――迷惑?」
「!そんな…迷惑だなんて!私は、」
隼人さんの事が――。
慌てて否定はしたものの、上手く言葉が出てこない。
真剣な表情の隼人さんをじっと見つめながら、肩に力が入ってしまう。
どうしよう。
伝えたいのに、上手く息が出来ない。
頭の中でパニックを起こしていると、隼人さんがふっと微笑んだ。
「優衣ちゃん?」
「…は、はい?」
優しく微笑みながら、隼人さんはそっと私の手を握った。
「――/ ///」
「俺の恋人になってくれませんか ?」
まるで茹でタコみたいな私を見つめながら、甘い声で囁いた完璧過ぎる隼人さん。
はいと答えながら、
幸せ過ぎて――倒れそうだった。